AW-INC. 研究開発室

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PoE制御について(その1)

業務でPoEを利用できるSBCの検証を行う必要が出た。
RadxaのRock S利用する可能性があるため、PoEスイッチによる電源管理を考える。

内容としては、少し枯れた技術ではあるけれどとても便利なのでエッジ利用する機材への給電ができるように調整する。

今回利用する機材
Radxa Rock S v1.3と言うSBCでallnetchina.cnで手に入ります。
性能は現在においても若干非力ながら、コンパクトで必要十分な性能を発揮するものと考えています。
SoCはRockchip 3308 (Cortex-A35) arm v8 quad core 搭載、動作周波数816MHz。
512MB RAM / onboard NAND 4GB 版+PoE HAT+金属製ケースで$50.98です。
NAND 8GB版で$58.98と大変リーズナブルです。
また、消費電力は0.5Wで最大消費電力でも2.8Wです。
Radxaは自社でPoE HATを供給しているので扱いやすいです。
このPoE HATは802.3afの製品で最大10W(5V2A)利用できます。


PoEスイッチは手元にあるNETGEAR製GS110TPv2(旧製品ですがLIFETIME保証で現役続行中)
今回の記事は冒頭の言葉通りこの機材のPoE制御について考えるものです。
amazonのリンク先は現行のGS110TPv3とGS110TUPです。
手元にないのですが出来ることは大きくは違うものではないようです。
新しい世代のものはInsightクラウドを利用した管理ができるのが売りのようです。
価格的にはお手頃で管理機能も充実していますが、GS110TPv2世代はCLIが公式には対応していないので、時々不便ですがこっそりとCLIが存在するという隠しメニューはまた別のお話とします。

余談になりますが、PoEの出力強化版のPoE++のGS110TUPに大いに魅力です。
白くてかっこいいですし。1ポートあたり60Wで合計240W利用できるのが良いですね。

話を戻しますと、ROCK SはコンパクトでPoE HATを組み付けた状態で利用できる筐体も手に入るので、これのサンプルの到着までの間、PoEの送り側をしっかりと見つめ直す良い機会となりました。

GS110TPv2のPoE Advancedの中で各ポートについて設定できます

Web GUIは若干もたつきを感じますが、必要なことは達成できますので、諦めます。

NETGEAR製 GS110TPv2のPoE出力制御画面を収録しました。

WebGUIにログインしてSystemタブ > PoE > Advanced > PoE Configuration
で制御することができます。
ご覧いただくとわかるのですが、動作はなかなかのんびりしています。

NETGEAR製GS110TPv2でPoE電源操作を行った際のターゲットの動作を観察

PoEをリモート電源制御機器として利用する場合の動作のイメージが掴めたと思います。
対象の受電機器がハングアップしてしまった際には、オンサイト対応せずに遠隔操作で電源のオンオフができるという具合です。
かつてネットワーク越しに電源をリモート操作しようとすると単機能なのに高価な機材が必要でしたが、今は、お手頃な価格のPoEスイッチとPoE受電可能なSBCで実現出来てしまう便利な世界になりました。GS110TP系はNETGEAR製品の中ではスマートスイッチの扱いなのでこれよりももっと安価な製品でもWebGUIでの制御が可能ということです。

今回はここまで。
次回、この制御をコマンドラインで実行すると言う、より実践的な運用に落とし込みやすい状態を記録として残しておこうと思う。

常に自分用の備忘録


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