AW Term(WordPress プラグイン)

AW WP Plugin シリーズ

AW Term は、記事の中に端末の画面を再現する WordPress プラグインです。コマンドの打鍵と出力の表示を順に再生するので、手順の記事で「実際に打つとこうなる」を読者に見せられます。

デモ

test-node-01.example.com
$ uname -m
aarch64
$ sudo apt install wakeonlan
Reading package lists... Done
Do you want to continue? [Y/n]
> y
Setting up wakeonlan (0.41-12) ...
$ wakeonlan -i 192.168.0.255 00:11:22:33:44:55
Sending magic packet to 192.168.0.255:9 with 00:11:22:33:44:55
$ ssh test-node-02.example.com uptime
ssh: connect to host test-node-02.example.com port 22: No route to host
$ ssh test-node-02.example.com uptime
 12:34:56 up 0 min,  1 user,  load average: 0.52, 0.14, 0.05
$ ssh test-node-02.example.com 'ip -6 route show'
::1 dev lo proto kernel metric 256 pref medium
2001:db8:1::/64 dev eth0 proto ra metric 100 pref medium
fe80::/64 dev eth0 proto kernel metric 256 pref medium
default via fe80::1 dev eth0 proto ra metric 100 pref medium
$ ssh test-node-02.example.com 'systemctl list-units --type=service --state=running | head -8'
  UNIT                     LOAD   ACTIVE SUB     DESCRIPTION
  cron.service             loaded active running Regular background program processing daemon
  dbus.service             loaded active running D-Bus System Message Bus
  ssh.service              loaded active running OpenBSD Secure Shell server
  systemd-journald.service loaded active running Journal Service
  systemd-logind.service   loaded active running User Login Management
  systemd-networkd.service loaded active running Network Configuration
  systemd-udevd.service    loaded active running Rule-based Manager for Device Events
$ exit
logout

枠の高さは、テーマが模した端末の既定の大きさ(この dark では 24 行)で固定してあります。はみ出した分は枠の中でスクロールし、再生中は打鍵に合わせて追従します。「再生」でもう一度見られ、「スキップ」は再生中に押すと残りを一度に表示します。「全部コピー」は画面の文字をすべて、「コマンドをコピー」は打った命令だけをプロンプト無しでクリップボードへ送ります。

題名バーの釦も動きます。閉じるは「閉じられない」旨の案内を出し、最小化は画面下の Dock 風(Windows 系のテーマではタスクバー風)の帯に収め、最大化はブラウザの全画面で表示します。スクロールバーの色はテーマごとに合わせてあります。

テーマ

よく使われる端末の画面を模したテーマを 10 種から選べます。まずはカルーセルで順に見比べてください(AW Carousel を使っています)。

下の枠では、右下の選択肢でテーマ名を選ぶとその場で見た目が変わります。この切り替えはブロックの設定で読者向けに出すこともできます。

test-node-01.example.com
$ uname -maarch64$ sudo systemctl is-active sshdactive$ ssh test-node-02.example.com uptime 12:34:56 up 3 days,  1 user,  load average: 0.10, 0.08, 0.05

dark、light、ubuntu、blue のほか、macOS Terminal、iTerm2(透明風)、Tera Term、コマンドプロンプト、PowerShell、Windows Terminal があります。Windows 系の 4 つは題名が左に寄り、右端に窓の操作記号が付きます。

特長

  • 打鍵の再生:命令行は 1 文字ずつ打たれ、出力は一度に表示されます。速さと行ごとの待ち時間を指定できます。
  • ブロックとショートコード:ブロックエディターの「AW Term」ブロックと、クラシックエディター向けの [aw-term] ショートコードの両方で使えます。
  • SimTerm 互換:SimTerm の記法($ 命令、> 入力、##red## や ##delay=500## の修飾)をそのまま読み、[simterm] も処理します。SimTerm を外しても既存の記事は壊れません。
  • テーマ 10 種:dark、light、ubuntu、blue に加え、macOS Terminal、iTerm2(透明風)、Tera Term、コマンドプロンプト、PowerShell、Windows Terminal を模した見た目。設定画面で既定を決め、ブロックごとに変えられます。
  • ツールバー:再生、スキップ、全部コピー、コマンドをコピー(打った命令だけ)。必要なブロックだけに出せます。
  • 窓の釦:閉じるは案内を表示、最小化は画面下の Dock 風の帯へ、最大化はブラウザの全画面。設定で無効にもできます。
  • 端末と同じ大きさ:枠の高さは、テーマの元になった端末の既定の行数(macOS Terminal、GNOME 端末、Tera Term は 24 行、iTerm2 は 25 行、コマンドプロンプト、PowerShell、Windows Terminal は 30 行)で固定されます。行数の指定や、内容に合わせる設定もできます。
  • テーマの切り替え:ツールバーにテーマの選択肢を出し、読者がその場で見た目を変えられます。
  • アクセシビリティ:画面読み上げには最初から全文を渡し、OS の「動きを減らす」設定の利用者には打鍵の再生を省きます。
  • 安全性:出力はすべてサーバー側でエスケープし、外部サービスとは通信しません。入力の長さにも上限があります。
  • 日本語対応:管理画面とブロック編集画面の両方に日本語訳が入っています。

開発の動機

AW Term は、SimTerm の後継を目指して作りました。SimTerm は Gaspar Fernández 氏が開発した WordPress プラグインで、[simterm] の中に $ や > で始まる行を書くだけで端末の打鍵を再現できる、簡潔で優れた設計でした。当サイトでも使ってきたプラグインです。

しかし 0.3.0(動作確認は WordPress 4.7 まで)を最後に更新が止まり、ブロックエディターや最近の PHP では使えなくなりました。同じ記法をそのまま読める実装を、新しい WordPress 向けに一から書き直したのが AW Term です。

SimTerm のコードは使っていませんが、記法と設計の考え方は SimTerm に負っています。優れた道具を公開してくださった Gaspar Fernández 氏に、敬意と感謝を表します。

使い方

ブロックエディターでは、ブロックの追加で「AW Term」を選び、本文欄に端末の内容を書きます。題名、テーマ、再生の有無、ツールバー、打鍵の速さ、行の待ち時間は右側の設定で変えられます。編集画面の中でも実際の見た目を確認できます。

ショートコードでは次のように書きます。属性はすべて省略できます。rows は表示する行数(省略するとテーマの元の端末の行数、auto で内容に合わせる)、theme_picker はテーマの切り替えです。

[aw-term title="test-node-01.example.com" theme="ubuntu" toolbar="1" rows="12" theme_picker="1"]
$ uname -m
aarch64
$ sudo systemctl is-active sshd
##green##active
[/aw-term]

記法

書き方意味
$ コマンド打鍵される命令行。# も同じ扱いで、文字は設定で変えられます
> 入力打鍵される入力行(対話への応答など)
その他の行出力。一度に表示されます
##red##行の色。red、yellow、green、blue、grey、magenta、cyan、white のほか color=#ff8800 のような CSS の色も使えます
##underline## ##blink##下線、点滅
##delay=800##その行の前に待つ時間(ミリ秒)
##speed=20##その行の 1 文字あたりの打鍵時間(ミリ秒)
##red,delay=800##修飾はコンマで組み合わせられます

動作環境

  • WordPress 6.5 以上(7.1 で検証)
  • PHP 7.4 以上(8.5 で検証)
  • ブロックテーマとクラシックテーマの両方。ビルド工程や外部ライブラリは不要です
  • マルチサイトでは、ライセンスキーと更新をメインサイトで管理します

ライセンスと購入

AW Term のコードは GPLv2 以降で提供します。ライセンスキーは、更新の配信とサポートを受けるためのものです。

価格と購入方法は準備中です。販売開始時に、価格、購入方法、サポートの窓口、特定商取引法に基づく表記をこのページに掲載します。

更新履歴

  • 1.4.2(2026-10-21):有料ビルドの更新の仕組み(12 時間ごとの確認、sha256 の照合)を説明書に記載。
  • 1.4.1(2026-10-21):高さ固定の枠で再生が下から始まる不具合を修正。
  • 1.4.0(2026-10-21):枠の高さの初期値を、各テーマの元になった端末の既定の行数(24、25、30 行)にした。
  • 1.3.0(2026-10-21):窓の釦(閉じる、最小化、最大化)を動くようにし、スクロールバーをテーマの色に合わせ、「全部表示」を再生中だけ押せる「スキップ」に改めた。
  • 1.2.0(2026-10-21):枠の高さの固定(rows)とスクロールの追従、「コマンドをコピー」、ツールバーのテーマ切り替え。
  • 1.1.0(2026-10-21):一般的な端末画面を模したテーマ 6 種(macOS Terminal、iTerm2 透明風、Tera Term、コマンドプロンプト、PowerShell、Windows Terminal)を追加。
  • 1.0.0(2026-10-21):初版。ブロック、ショートコード、SimTerm 互換、テーマ 4 種、ツールバー、日本語訳。

AW WP Plugin シリーズ

本製品は、WordPress の投稿画面で技術的な内容をきれいに見せるプラグイン群「AW WP Plugin シリーズ」の一つです。6 製品は同じ作り(同じ編集画面、同じ設定の形、同じ更新の仕組み)で、同時に有効化しても互いに干渉しません。シリーズの一覧もご覧ください。

  • AW Term(このページ)— 端末のセッションを、打つ動きと出力の順で再生。10 種の端末の見た目、コピー、テーマ切り替え。
  • AW Code — 185 言語のシンタックスハイライト。行番号、行の強調、折り返し、90 種のテーマ。Crayon の記法もそのまま表示。
  • AW Carousel — 見本や画面を切り替えて見せるカルーセル。写真と動画向けのリッチモードは拡大表示と全画面に対応。
  • AW Markdown — Markdown をそのまま書ける。Mermaid の図は読者の明暗に合わせて描画。コードは AW Code の表示に。
  • AW Formula — KaTeX の数式、mhchem の化学反応式、SMILES からの構造式。JavaScript が無くても元の記法が読める。
  • AW Contact — 問い合わせフォーム。迷惑投稿対策と受信の記録を備え、同じ部品を WordPress の無いサイトにも置ける。